タコピーの原罪 7話 感想
ここに悲鳴を置いておくことに何かしら意味があるといいなとおもって。
どういう素性の人間かによって、感想が変わってきてしまうとは思うので、一応素性をば。
<この感想書いてる人の素性>
・普通の親の元それなりに放任されて育った。
・勉強は平均からすればできる方
・時々心理に興味を持つ物理専門のド理系
・メンヘラ的側面がちょっと強め
<個人的行事>
修論締切当日
<感想>
1.まりなちゃん母は本当に見破っていたか?
「まりなちゃんじゃない!!!!」
「誰か知らないけどまりなはお腹を痛めて産んだ子なんです、愛しているんです、返してください」
タコピーがまりなちゃんになりすましているとかいうレアケだったためにタコピーにぶち刺さったお母様の発言ですけど……
これはですね、多分お母様まりなちゃんに普段から同じこと言ってると思いますね。
タコピーが「罪悪感」を覚えるのは成長なんですけど、なんかタコピー可哀想だなあという気になります。
だって、多分お母さんは自分にとって正解の挙動を選べない娘にそれを振り回してるだけなので。
「母の愛で気づいた、まだ母はまとも」というご意見もありましたけど、多分普通に考えたら多重人格、つまり解離性同一性障害くらいしかないと思いますし……うーん、、、そういう言葉出てこないと思うんですよねえ。そういう行動禁忌じゃない?
だから、実の娘in実の娘にも同様の挙動をしてたんだろうし、彼女がまともとはちょっと思えないですね。彼女だけが悪い訳では無いけどね。
まりなちゃんママがまりなちゃんママなりにまりなちゃんを愛していたことは事実だと思いますし、相性も悪くなかったので、昔はそれで上手く回っていたんだと思います。だから、まりなちゃんはかつて幸せだった。
これを否定するつもりは無いです。
「愛している」と「毒親」は同時に成立するんですよたぶん。「愛している」の99%が愛玩動物に対して向ける愛であれば、愛を向けられる子供にとって、それは適当ではないので。
んーそういう意味で、「子供のことを思ってる」という言葉は全力ではねのけたい。
愛ってなんだ。わかんなくなってきた。
2.まりなちゃんの幸せな記憶と不幸
まりなちゃんには幸せな時の記憶がある。不幸にも。常日頃から思うんですけど、幸せを知ってる不幸な人間がいちばん不幸。
あっ、この話はですね。しずかちゃんとまりなちゃんどっちが「不幸せそうに見える」かというと、まりなちゃんだなあというだけです。
これはしずかちゃんにとって現状の生活がおそらく「ふつう」なのに対して、まりなちゃんは「過去とても幸せだった頃を知っている」から。原因さえ取り除けば幸せな頃に戻れる、その幻想を持ち続けないといけないのがすごく、可哀想だなあと思ってます。
3.引き金を引いたのは?
既婚者なのにキャバクラ通ってるまりなちゃん父かなと思ってますね。おそらく。
似非科学の添削の添削
https://twitter.com/garandoughnut/status/1350045199053950977
本ツイートは「ドライヤーの説明に有るまじき理論の羅列」であることを承知して、その中でさらに論理の間違いを指摘するというのが意図だと思ったんだけど、それにしてはツッコミが微妙すぎるので、ツッコミにツッコミを入れるというのが趣旨であるので、そのあたりご承知おきを。
つっこまれているドライヤーの胡散臭さはこの人のツッコミがたとえ微妙だろうが変わらないです。というか4枚目のツッコミは概ね同意です。
〇はツッコミより引用
●はドライヤー説明文本文より引用ということでお願いしまーす!
〇プランク長が誤り
有効数字0桁で正しいので誤りではないとおもいます。(そもそもドライヤーでプランク長の話が出てくるのは謎ですが)
※プランク長というのはエネルギーのめちゃでかいところでよく出てくる概念という印象があるので、ドライヤーごときのエネルギーで出てこられると困るんですよね
●分子や原子や原子核に存在する真空
むしろ分子や原子や原子核がほぼない状態が真空のような気がするのですが(ミリしら)
(なんでドライヤーで真空の話になってるのかは分かりません)
〇スケールがバラバラすぎ
この指摘はその通りなのですが、下で「階層構造」の話があるため、むしろバラバラなことに意味があるような気がしますね
というのも一般にスケールの大きさの違いにより支配的な(いちばんつよい)力が異なるし、それによって古典力学が効くのか量子力学が効くのか変わってくるんですね。
例えば天体ほど大きければ重力が支配的で、核融合などで弱い力が効いてきて……
……みたいな話があるので、スケールがバラバラの話をするのは「階層構造」の話をする上ではむしろ合理ですね。ただ、階層構造の話をするにはスケールが割と小さいところのものばかり挙げられているのが気になりますね。
(そもそもドライヤーで階層構造の話が出てくるのは謎ですが)
●この階層構造は場によって成り立っています
完全に間違ってる訳では無い気はするけど些か場の導入が唐突でビビりますね
とりあえず完全には間違って無さそうというのの証拠として、名古屋大学のなんかの授業のノートを置いておきます。
http://www.slab.phys.nagoya-u.ac.jp/uwaha/fushigi-kouzou1.pdf
この先生のレジュメは他の授業のやつもネットで拾えて、例えば統計力学……具体的には量子統計やボーズアインシュタイン凝縮の問題を解く時に世話になった記憶があります。
〇場?
電磁場とかそういうのじゃないですか、知らんけど。(なんでドライヤーで場の話になってるのかは分かりません)
●自然は量子力学で動いています
自然の定義を述べよ。
物質の細かい性質に量子力学が効くことはあると思いますが、我々が目で知覚できる範囲では基本的には古典力学とか電磁気、熱力学統計力学で問題ないんじゃないかなと思います。
まあ全て古典的という訳でもなくて、目に入ってくる光は量子力学的な扱いをしなければならないという話は結構有名なので、量子力学が全くないと言うと嘘になります。
まあでもだいたい古典力学だと思います。
〇最近の物理学は(量子力学より)もっと進んでる
場の量子論の話はしてなさそうなので(場???ってなってたので)、超弦理論とかの話してるのかなと推測していますが、超弦理論のことを言っているならまだあの理論は机上の空論に過ぎないと思うので、進んでるとは言い難いんじゃないかと思います。
量子力学の進化系はおそらく場の量子論で、それ以降で実験によりある程度正当性が認められている理論は、私は聞いたことがないです。
●生命も量子場の変化によって存在のあり方が変わることが予測されます
生命みたいなスケールのでかいものが量子力学適用されるわけねーだろ(雑)。
ところでドライヤーの話してたのにどうしてry
●生命そのものは量子力学的に考えれば、現代の科学者が一般的に認識している可能性より『生命そのものは無限の可能性を秘めている』ことに気づきます
「生命そのもの」がうるさいのと、カギカッコの位置そこであってます?????
個人的にこの文面が科学者に喧嘩打ってんなと思うのは「俺たちは可能性に気づいてるけど科学者は気づいてないぜ」とでも言いたげな文面であることに対してであって、生命自体が我々の想定を超えた可能性を秘めてることはむしろワクワクする事柄だと思います。
科学者想定通りだと「面白くない」とか言い出す生き物やぞ。
〇場とはなにかこっちが聞きたいわ
せやの
導入も特になかったので、これから話してくれるのでしょう。先に話せとは私も思います。
〇重力はエネルギーではなく力
このツッコミは妥当ではない気がします。重力はたしかに力ではあるものの、質量のある物質はそこにあるだけで他の物質に影響を及ぼしうる。それを「力」として考えれば重力になる……みたいな話だと思うので。
なお重力は重力ポテンシャル(エネルギーみたいなもん)の勾配で書けます。
ところでドライヤーのry
〇重力はお互いの距離の二乗に反比例する
もちろん正しいんだけど、文脈上、今考えてるオブジェクトがなにかひとつに固定されてる可能性があるんじゃないかなとは思います。そうすると距離はただの定数になるために話題にでてないのかもしれないですね。
と私は思うのだが、どうでしょう。
まあドライヤーに重力なんも関係ないと思いますけど
●アインシュタインが相対性理論を発見
発見というより構築かな
ドライヤーにry
●速度が速くなる
速度はベクトル量なのでもう少し気を使ってくれ
●重力の影響が小さくなるなるにつれ時間が進む
観測者を定義して欲しいですね
地球は弱重力場でしかないので、地球離れてもその影響は微々たるものでしかない気がしますけどね~
ところでドラry
●重力の影響が大きくなると時間が遅れる
観測者を定義して欲しい(2回目)
●理論的に解明されました
こういう言い方をすると観測事実が先にあって、理論が後付けみたいな感じに聞こえますけど、一般相対論の方は確か違ったと思います。
以下長くなりすぎた補足(私が喋りたいだけ)
特殊相対論はまあそうっぽいですけど(ローレンツ収縮とか)、一般相対論は多分理論の構築が先で、観測はあとだったような気がしますね。というのも、特殊相対論は「慣性系(等速直線運動する系)」に限られた話でございますので、一般化の好きな物理人間としては、もっと一般的な話に拡張したいという気持ちがでてくるんですね。拡張の結果が一般相対論なわけですね。
ちなみに一般相対論を確からしめた観測は「皆既日食時の観測」だと言われております。太陽の重力によってどのくらい光が曲げられるかを一般相対論によって予言して、その値を計算したものと観測が一致したという話があるそうです。私はあまり詳しくないのでググって下さい。
最近だと木星からの信号が太陽の横かすめて地球に届く場合の情報伝達速度で一般相対論が太陽系スケールではかなり正しそうだということが明らかになっているみたいです。ところが、宇宙全体で考えた時に一般相対論が正しいかどうかは明らかではなく、現在研究者の皆様が精力的に研究してるようです。私は詳しくないので知りません。
〇ブラックホールの重力の話だろ?
だから別にブラックホールの重力場に束縛された天体を考えたっていいじゃない(潮汐破壊されるかもしれないけど)
なんでドライヤーとかいう規模感の話のはずなのにブラックホールの話してるんですかねえ。
●そこにいる人の~遅くなるのです
観測者を明示して誰にとってどう遅くなるのかをちゃんと言わないと混乱される
(なんでドライヤーの説明でこんなもん出てきてんだろうね)
●重力の作用によって時間が遅れたり進んだりする力が作用し、エネルギーを伝える空間を場と言います
翻訳者ァ!……それっぽく直すと、
重力の作用によって時間が遅れたり進んだりします。このような作用のある重力のエネルギーを伝える空間を場と言います。
とかになるのかな。
重力の作用って言い方は気に食わないですけど、まあ質量こそパワーみたいなとこありますから(?)、別にすごく間違ってるというわけではないような気はしますね。
あと、場ってべつに重力だけの特別な概念ではないんですよね。遠隔力の捉え直しみたいなもんだと思うので。なので、電磁気でも場は出ますね。電磁場ってやつですね。難しいのでわたしは嫌いですけど。ファラデー先生はすごい。
〇さっき相対論って言ってなかった?(上記について)
相対論こそ「場」が大事だから、場が出てこようが相反する概念では無いのでおっけーです。相対論が重力理論である以上、場が出てこないはずがないって感じですね。
最近話題の重力波も場の考え方使って出してるはずなんですよね。私は一般相対論詳しくないので知らんけど。
●この場の相関関係が変化することで時空の場も変化します
違うものカウントされてて草。時空の歪みを重力場によるものだと解釈するのが一般相対論じゃなかったのか(困惑)
あと時空の場は表現としてちょっと気持ち悪い。〇〇場の〇〇は重力とか電磁とか、とにかく力の名前入ってることが多い気がする
〇何言ってるのかさっぱり
それはそう。
でもこれは多分添削者の不勉強入ってんじゃないかなと言う気はします。
●リュミエミーナの技術理論である『時空の物理学理論』
一般相対論我が物顔してんのかなと思ったけど、一般相対論にプラスしたなんかの理論があるよって話?量子力学どこ消えたんだろう
●物質の場をプログラミング
ちょっとよくわかんない
(場はプログラミングするものでは無い)
●分子の場~変化させる
元々熱運動で場自体は絶えず変動してそうですけどねえ(知りたい物理現象があるかは置いておいて)
面倒になってきたのでここで終わるんですけど、この件について感想。
まず大事な感想がこちら。
このドライヤーは胡散臭い
これはマジ。大事な前提。
私は本ツイートが拡散されて絶賛されてしまったことと、天文学者がこれを「有益な添削」と評していたのがすごく悲しかったです。
勿論ご指摘が正しいところもありましたけれど、頓珍漢だなと思うところがある、場に対して否定的なご意見が拡散されてしまったのが、悲しかったです。
マジで2枚目と3枚目は「まあ訳が微妙だけど言いたいことは分かる、ドライヤーには関係ないだろうけど」って感じだったので……
まあ批判者はおそらく物理には明るくない方なのだと思うのでいいですけど(有効数字の概念が飛ぶ物理系のD3はさすがにいないと思います)、問題は天文学者の方の引用RTで「有益な添削」と評されていた事ですよ。その方は電波望遠鏡使ってる方っぽかったですね。ということはですよ。
あなたは物理の人間だろ絶対に許さん。
似非科学の添削の添削をする(予定)
こちらのツイートで、やべードライヤーの説明書?について紹介されていた。どうやら、ツイートした主が「これは似非科学だろう」と思ったところに赤ペンを入れているようだ。
このツイートについての意見は大まかに二種類に分けられる。
ひとつは「非科学的だけどものはいい」というドライヤーに対する擁護、もうひとつは添削に賛同するものである。
私はこのどちらの意見でもない感想を持った。
「添削者、これ本当に物理わかってるか?」
これである。
まず違和を覚えたのはプランク長の長さに言及していた所で、有効数字が0桁で正しいものを「値が間違い」と言っていた。
例えば物理、とくに天文系の人間は有効数字ゼロ桁でオーダー評価することが多い。理由は「2倍の差が検出できるほど分解能はよくない」などと言う言葉の通りである。
そういうわけで物理の人間であれば間違いだと思わないだろう点を「間違い」と指摘している。それが初めに感じた違和だった。
読み進めていくと、「場」という概念が登場する。場という概念そのものは物理学に存在する概念である。
ドライヤーの説明として場の概念が出てくるのはおかしい。それはそう。しかしながら、その説明自体は大雑把にはまちがっていないように思われた。
のに、場の全否定を添削者はしているように見える。それはどうなんだ。
……と、言う訳で添削の添削……というか、添削について意見を述べよう、と思ったのであった。
が、やらなきゃいけない仕事を全然進めていないので、続きはまた来週、覚えてたらやります。
センター英語とロブスター
私って英弱なんですよね。
そんな私の失敗談を聞いてください。
平成27年度のセンター英語で、「生きたロブスターをもらった話」が出てくるんですよね。私この年の受験生なんですけど。
出典はここです。
http://sokuhou.toshin.com/2016/kaisetsu/listning_k.pdf
私この話英語で聞いてた時、何を思ったのか不倫してると思ってたんですよ。浮気だっけ?まあどっちでもいいんだけど。
上司さんと夫さんが不倫してると思ったんです。お家に上司さん連れ込んだら、妻さんが帰ってきて修羅場的な。バスルームを風呂場だと思っていたので、「上司さんは風呂……アッ事後かな???」と思ってました。こんな問題出してええんか?と、センター英語を心配してたんですけど、心配すべきはお前の頭だよって感じですよね。まったくもう。
で、「嘘よ!嘘よ!」って言い争ってるんだと思ってたんですよね。
そしたらですよ?生きたロブスター出てくるじゃないですか。上司さんと浮気してると思ってる僕は混乱しますよね
「ロブスター?!ロブスター?????」
ってなりますよね。
センター英語のいい所は2回繰り返してくれるとこですね。さすがに二回目は聞き取れました。あとここの問題3問全問正解して面白かったです。聞き間違えてもなんとかなるもんですね(?)
偽物の条件
度々言っていますが、偽物の条件は、『本物が偽物より知られていること』だと思うんです。と、思ったきっかけについて話します。
本学の教授から聞いた話(あくまで伝聞なので、根拠等はご自身でお調べ下さい)です。
本学の非平衡物理の教授がとある授業で、「久保亮五は自分が導出していない式を墓に彫るな」と仰っていました。ビックリしましたが、こういうことって界隈では割とあるそうですよね。
式を初めて導出したのは、久保亮五の教え子的サムシングだった中野さんというお方だそうです。ですけども、久保公式は久保公式という名前なんですよね。悲しいですね。そのことに関して、中野さんは色々思うところがあるそうで、悔しさを綴った記事みたいなのがあったりするそうです。
一応物理の法則名は、初めて発見した人の名前に由来することが多いですが、悲しいことに『知名度がでた者勝ち』みたいな一面もあります。そして普通、他人のことなんてどうでもいい私達は、発見者が誰かとかを気にしないですよね。
有名な式を「俺が発見したぜー」って言っても「寝言は寝て言え」って感じですけど、時折上記のようなことがありえてしまう。これはなぜかと言うと、端的に言って知名度がないからでしょうね。
〇〇水
おもしろい〇〇水まとめ
①水素水
これは有名。
電器屋さんに行ったら水素水生成機にそれっぽい説明が付属してました。こうやって人は騙されるのだなあ……。
まあ有名な話ですが、水素は水にほぼ溶けませんね。圧力をかければ溶けるんですけど、飲む時って常圧なので、どうにかして溶かしたとしても、水素は空気中にすっ飛んでいきますね。
②シリカ水
お姉ちゃんに話したら「この前までケイ素は髪の毛に悪いってゆーとったやん」と言われました。ケイ素水です。
シリカシンターとかいうのでケイ素水を作ろう!みたいなのを見たことあります。おてもとのTwitterで『シリカシンター』と調べると出てくるんじゃないかな。
「常温核融合」とか放射性物質への謎の理解が面白いんですけど、どちらかと言うと物理の人向けじゃないかな、この面白さは。と思います。
③電子水
『電子レンジで良くない?』と噂の電子水。
仕組み見た感じだと電子レンジで水を温めれば電子水になります。知らんけど。最近知ったのであんまり詳しくないです。詳しく調べたらまた個別に書きたいです。